経口マグネシウムサプリメントは軽症高血圧患者の24時間血圧を低下

2009年、ギリシャAristotle 大学附属AHEPA 病院の研究者らは、「経口マグネシウムサプリメントは軽症高血圧外来通院患者の24時間血圧を低下」についての研究結果を報告しました。

背景:

蓄積されているエビデンスによると、マグネシウムの役割は本態性高血圧の病態生理学に関係しています。先のマグネシウムサプリメントの高血圧に効く有効性を評価した研究では、矛盾した結果を報告しています。この研究は、経口マグネシウムサプリメントの影響を軽症高血圧患者で24時間血圧と細胞内イオン状況について調査しました。

方法:

合計48人の軽症で合併症の無い高血圧患者が研究に参加しました。このうち、24人は12週間のライフスタイル推奨量に加えて毎日600mgのpidolateマグネシウム投与群で、また年齢と性別をマッチしたコントロール群(24名)はライフスタイル推薦量のみとしました。ベースライン時と研究終了時(12週間後)に、外来通院血圧モニター、血清と細胞内イオン濃度、また、尿中マグネシウム濃度決定のため24時間の尿採取を実施しました。

結果: 

マグネシウムサプリメント投与のグループでは、コントロールグループと比較し、少しではあるが24時間の収縮期および拡張期血圧レベルの有意な低下が観察されました(それぞれ−5.6 ± 2.7 vs. −1.3 ± 2.4 mm Hg, P <0.001 および −2.8 ± 1.8 vs. −1 ± 1.2 mm Hg, P = 0.002)。マグネシウムサプリメントの影響は、昼夜時間帯で一貫して見られました。血清マグネシウム濃度と尿中マグネシウム排出は、介入グループで有意に増加していました。介入グループでは細胞内カルシウムとナトリウム濃度は低下したが、細胞内マグネシウムとカリウム濃度は上昇しました。コントロールグループでは細胞内イオンのどれも有意な変化はありませんでした。

結論: 

この研究は、経口マグネシウムサプリメントが軽症高血圧患者の少しですが、一貫して外来通院血圧低下と関係していることを示唆します。

参考文献:
Hatzistavri LS, Sarafidis PA, Georgianos PI, et al. Oral Magnesium Supplementation Reduces Ambulatory Blood Pressure in Patients with Mild Hypertension. American J Hypertension advance online publication 16 July 2009. doi:10.1038/ajh.2009.126
http://www.nature.com/doifinder/10.1038/ajh.2009.126

2011年1月31日公開

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