2008年、スウェーデン、フィンランド、オランダ、アメリカの共同研究者らは、男性喫煙者を対象とした14年間の追跡研究から、マグネシウム(Mg)摂取が脳梗塞の予防に重要な可能性についての研究結果を報告しています。
背景: Mg、カルシウム(Ca)、カリウム(K)の高摂取とナトリウム(Na)の低摂取は、脳血管疾患のリスクを低下させるという仮説がある。しかし、これらミネラルの摂取と脳血管疾患のリスクとの関係についての前方視的データは一致していない。
方法: 対象者は登録時に脳血管疾患既往歴のない50〜69歳のフィンランド人喫煙男性26,556人で、食事性Mg、Ca、K、Na摂取と脳血管疾患との関係を調査した。食事摂取は、登録時に詳細な食品摂取頻度調査票にて評価した。平均13.6年(1985〜2004年)の追跡で脳梗塞2,702例、脳内出血383例、くも膜下出血 196例が確認された。
結果: 年齢と心血管リスクファクターの調整後、Mgの高摂取は脳梗塞のリスク低下と有意に関連していたが、脳内出血とくも膜下出血との関連は認められなかった。Mg摂取を最高五分位と最低五分位で比較した脳梗塞の多変量相対リスクは0.85であった。Mg摂取と脳梗塞の逆相関は、60歳未満でより強かった(相対リスク 0.76)。Ca、K、Na摂取とどのタイプの脳血管疾患リスクとも有意な関連は認められなかった。
結論: 男性喫煙者を対象とした研究から、高マグネシウム摂取が脳梗塞の予防に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
(Larsson SC, Virtanen MJ, Mars M, et al. Magnesium, Calcium, Potassium, and Sodium Intakes and Risk of Stroke in Male Smokers. Arch Intern Med. 168(5):459-465, 2008)








